心理臨床家の独り言

臨床心理士・公認心理師として日々カウンセリングを行っています。何気ない日常の中で感じたこと、考えたことを綴っています。

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つい悪い方に考える思考をやわらげよう

同じ出来事が起こっても、感じ方や受け取り方は人それぞれ異なります。

例えば、あなたが友達に映画のお誘いのメールを送ったとします。しかし、翌日の夜になっても返信がありません。これは「返信がない」という事実に過ぎず、誰にとっても同じ状況です。

さて…あなたならどんな「考え」が浮かびますか?

「何か悪いことをしたかな?」
「もしかして嫌われた?」
「無視されてる?」

このように、気づかないうちにネガティブな思考が湧き上がることもありますね。

そんな考えが浮かぶと…どんな「気分」になりますか?

「悲しい」「寂しい」「怒り」「心配」… さまざまな感情が出てくるはずです。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみましょう。

あなたのその「考え」は事実でしょうか? それとも、ただの「思考」に過ぎないでしょうか?

実際のところ、「返信がない理由」はわかりません。けれど、私たちは無意識に「ネガティブな解釈」をしてしまいがちです。

では、どうすればよいのでしょう?

ひとつの方法として、「別の視点から状況を捉え直す」ことが役立ちます。つまり、頭をやわらかくして、視野を広げ、「もしかしたら〇〇かもしれない」と考えてみるのです。

例えば、こんな可能性もあるかもしれません

  • 風邪をひいて寝込んでいるのかも
  • 仕事でトラブルが発生して忙しいのかも
  • 実家の家族が体調を崩して、急遽帰省しているのかも
  • 仕事で海外に行っていて、携帯の電源を切っているのかも
  • 携帯が壊れて修理中なのかも
  • 返信したつもりになっているのかも

このように、全く同じ状況でも、「考え方」や「捉え方」が変わるだけで、気分も大きく変わります。

ネガティブ思考にとらわれすぎると、気持ちが沈んだり、イライラしたりするだけでなく、長引くと心理的な不調や、頭痛・胃の不調などの身体症状につながることもあります。

ネガティブ思考に巻き込まれそうになったら

もし、日常の中で「つい悪い方向に考えてしまう」ことがあったら、ぜひ試してみてください。

「違う考え方はないかな?」
「もしかしたら〇〇かもしれないな…」

と、少し発想を転換するだけで、気持ちが楽になることがありますよ。

無意識に湧き上がる思考は止められません。でも、その思考を「事実」として受け取るか、それとも「たくさんの可能性のひとつ」として受け取るかは、自分で選ぶことができます。

ぜひ、今日から意識してみてくださいね。

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