心理臨床家の独り言

臨床心理士・公認心理師として日々カウンセリングを行っています。何気ない日常の中で感じたこと、考えたことを綴っています。

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心をほどくカタルシス

私たちはふだん、たくさんの気持ちを胸の奥にしまい込んでいます。

「泣くなんて弱いこと」「こんなことで怒るなんて大人げない」「迷惑をかけてはいけない」

そうやって言葉にできなかった思いは、いつの間にか心の奥に積もっていきます。

でも、感情には居場所が必要です。

心理学では、抑え込んでいた感情を外に出すことを
**カタルシス(catharsis)**と呼びます。

悲しいときに泣くこと。
怒りを言葉にしてみること。
苦しい気持ちを日記に書いてみること。
大きく深呼吸をして、体から力を抜いてみること。

それは決して「弱さ」ではなく、心が自分を守ろうとする自然な働きです。

泣けるときには泣いていい。
吐き出したいときには、誰かに聴いてもらっていい。
一人になってもいいし、声に出してもいい。

感情を出せた分だけ、少しずつ心は軽くなっていきます。

感情を外に出すことは、整理をすることでもあります。

ぐるぐるしていた思いが、言葉になることで輪郭がはっきりして、「自分はこんな気持ちを抱えていたんだ」と
やっと気づけることがあります。

今日もいろいろな思いを抱えながら一日を過ごしてきた自分がいると思います。

その自分をどうか責めずに、「ここまでよく頑張ったね」とやさしい言葉をかけてあげてくださいね。

そして、もし心がいっぱいになったときには、カタルシスという心のデトックスを思い出してみてください。

今夜も、あなたの心が少しでも軽くなりますように🌿

どんな感情も、あなたの一部であり、大切にしていいものです。

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