心理臨床家の独り言

臨床心理士・公認心理師として日々カウンセリングを行っています。何気ない日常の中で感じたこと、考えたことを綴っています。

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小さな幸せ

日々の生活の中で、大きな喜びや特別な出来事を待ち望むことは自然なことです。でも、本当に心を満たしてくれるのは、「小さな幸せ」に気づくことではないでしょうか。

マインドフルネスでは、「今この瞬間」に意識を向けることを大切にします。セフルコンパッション(Self-Compassion、自分への優しさ)では、自分のありのままを受け入れ、小さな喜びを大切にすることが心の安定につながると考えます。

1. 「今、ここ」にある幸せを感じる

忙しい日々の中で、私たちは未来の不安や過去の後悔にとらわれがちです。でも、ちょっと立ち止まり、目の前にあるものを意識すると、小さな幸せがそこにあることに気づきます。

  • 朝、温かいお茶を飲んだときの心地よさ
  • 風が頬をなでるやさしさ
  • 鳥のさえずりや雨音の静けさ
  • 誰かがくれた優しい言葉や笑顔

小さな瞬間に意識を向けることで、幸せは「外側にあるもの」ではなく「自分の内側で感じるもの」だと実感できます。

2. 自分に優しさを向ける

完璧でなくてもいい、頑張りすぎなくてもいい——そう思えることも、小さな幸せの一つです。失敗してしまったとき、思い通りにいかないとき、「私はダメだ」と自分を責めるのではなく、「大丈夫、よくやっている」と自分を労わる言葉をかけてあげましょう。

セフルコンパッションの実践として、自分に向けて優しい言葉をかけることが有効です。

  • 「今まで頑張ってきたね」
  • 「今日はちょっと疲れたけど、それでも大丈夫」
  • 「どんな私も、私にとって大切な存在」

他人には自然にかけられる優しい言葉を、自分にも向けてみましょう。

3. 小さな幸せのリストを作る

一日の終わりに、その日に感じた小さな幸せを書き出してみるのもおすすめです。

  • 今日食べた食事が美味しかった
  • 仕事や家事の合間に、ほっとひと息つけた
  • 誰かと心温まる会話ができた

書き出すことで、自分の中にある幸せの感覚が強まり、翌日からもさらに多くの幸せに気づけるようになります。

幸せは「気づく」ことで生まれる

「小さな幸せ」は、特別なものではなく、いつもそばにあります。大切なのは、それに気づくこと。

日々の中で、自分に優しく、今この瞬間に意識を向け、小さな幸せを見つけてみませんか?その積み重ねが、心を穏やかにし、毎日を少しずつ豊かにしてくれるはずです。

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