「また今日もできなかった…」
「やろうと思っていたことが手つかずのまま」
「こんな自分じゃダメだ…」
そんなふうに、自分を責めてしまう日ってありませんか?
私たちはどうしても「できなかったこと」に目がいきやすいものです。
けれど、本当に大切なのは、
**「できなかったこと」ではなく「ここまで来た自分」**を見ることかもしれません。
◆ なぜ「できなかったこと」ばかり気になるのか?
心理学では、「ネガティビティ・バイアス(negativity bias)」と呼ばれる現象があります。
これは、人間はポジティブな情報よりもネガティブな情報のほうに注意が向きやすいという傾向のこと。
たとえば、10個のうち9個うまくいっていても、
残りの1つの失敗が頭から離れない・・・そんな経験、誰にでもあるのではないでしょうか。
この傾向は、生き延びるための防衛本能としての名残でもありますが、現代においては、自分を過剰に責める原因にもなりやすいのです。
◆ できたことに目を向ける「ポジティブな再評価」
ポジティブ心理学では、
小さな成功や前進を意識的に振り返る「ポジティブな再評価(positive reappraisal)」が、
ストレス軽減や自己肯定感の回復に役立つことがわかっています。
たとえば、今日こんなことはありませんでしたか?
・朝ちゃんと起きられた
・人に優しい言葉をかけた
・疲れていたけど仕事に向かった
・泣きたい気持ちにそっと寄り添えた
それは、“当たり前”ではありません。
そのひとつひとつが、あなたの強さややさしさの証です。
◆ 「ここまで来た自分」をねぎらうことから始めよう
毎日を生きるということは、
想像以上にエネルギーのいることです。
周囲との関係、自分の感情、抱えている責任…
たくさんのものを背負いながら、それでも「今日」という日を生き抜いている。
そんなあなたは、できなかったことがあっても、十分に頑張っています。
どうか、今日くらいは自分にやさしい言葉をかけてみてください。
「よくやってるよ」
「ここまで来た自分、偉いよ」
「今日は、これでいい」
その小さなねぎらいが、明日の自分を支える力になります。
◆ 最後に
私たちは、進んでいるときだけが「いい日」なのではありません。
立ち止まっても、迷っても、泣いても、ちゃんと自分の人生を歩いている最中です。
できなかったことより、今日まで歩いてきた道のりを。
つまずきながらも進んでいるあなたを。
どうか忘れずに、そっと見てあげてくださいね🌿

野口多香子 への返信 コメントをキャンセル