心理臨床家の独り言

臨床心理士・公認心理師として日々カウンセリングを行っています。何気ない日常の中で感じたこと、考えたことを綴っています。

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心の棚卸をしよう

~自分の内側と静かに向き合う時間~

7月最後の日曜日。
今週もいろいろな出来事があったかもしれません。
忙しく過ぎていく毎日の中で、ふと「自分の気持ち、置き去りにしていたかも」と思うこと、ありませんか?

そんなときにおすすめしたいのが、**“心の棚卸し”**という時間です。


◆ 「心の棚卸し」ってなに?

「棚卸し」とは本来、在庫や持ち物を一つひとつ確認し、整理する作業のこと。

心に対しても、同じことが言えます。
日々の中で蓄積された思いや感情、無意識の疲れや小さな喜び…。それらを意識的に「見て」「感じて」「整える」のが、心の棚卸しです。


◆ 心の中には、気づいていない“在庫”がたくさんある

たとえばこんなこと、ありませんか?

  • なんとなくイライラしていたけど理由がわからない
  • 嬉しいことがあったのに、忙しさで味わう暇がなかった
  • 誰かのひとことで心が引っかかっていた
  • 「本当はこうしたかった」という思いを飲み込んでいた

それらはすべて、心の中の“在庫”です。
見ないふりをしても、消えてなくなるわけではありません。
だからこそ、ときどき立ち止まって見直す時間が必要なんです。


◆ 心の棚卸しのすすめ(やり方のヒント)

難しく考えなくても大丈夫。
次のようなことを、静かな時間にそっと自分に問いかけてみてください。

  • この1週間、印象に残っている出来事は?
  • 嬉しかったこと、ほっとした瞬間は?
  • 逆に、心が疲れたなと感じたことは?
  • 今、いちばん感じている気持ちは?

紙に書き出してもいいし、
頭の中で思い浮かべるだけでもかまいません。

大切なのは、正解を出すことではなく、
「今の自分の気持ち」に気づいてあげること。


◆ 心理学的にも、“見つめること”が癒しになる

心理学では、
感情にラベルをつけたり、自分の状態を言葉にして認識することを**「感情ラベリング」「メタ認知」**と呼びます。

こうした働きは、ストレスをやわらげたり、自己理解を深めるうえでとても大切なプロセスとされています。

つまり、
「なんだか落ち込んでたんだな」
「意外とがんばってたな、私」
そんなふうに気づけるだけで、
心は静かに整い、癒されていくのです。


◆ 最後に:心を整える時間を、自分に贈ろう

忙しい毎日を生きる私たちにとって、「心の棚卸し」はちょっとしたメンテナンスのようなもの。

週の終わりの日曜日に、深呼吸しながら自分の内側をやさしく見つめてみませんか?

頑張ってきたあなたに、そっと「ありがとう」と声をかける時間。

今日はぜひ、心の引き出しをひとつ開いて、
いろいろな思いにやさしく光をあててあげてください💛

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